こんばんは。
先日のドライブの続編です。
今度は別の視点から捉えてみました。
皆さま、ご存知かと思うのですが、私は小説を読むのが好きです。
今は書く事は滞ってしまっています。
頭の中にはたくさんストーリーが有るのですが…
少女の頃は、純文学や海外の小説を読みあさっていました。
海外だと、カフカの《変身》エミリーブロンテ《嵐が丘》アンドレ・ジッド《狭き門》などなど。
しかし、狭き門を読んだのは中学一年だったので、さすがに難し過ぎて途中でやめてしまったという苦い経験。
背伸びし過ぎたんですね。
エドガー・アラン・ポー《モルグ街の殺人》は、中学生の私にも読みやすかったように思います。
中学生になった途端に小説にのめり込んだんですよね。
あの、母校である中学校、2階の渡り廊下の向こうに木造の旧館が有って、そこに学校の怪談そのものの様な図書室が有ったんです。
放課後よく通いました。
床が木で出来ていて、歩くとギシギシ音がします。
ポーの小説などは初版だと思いますがボロボロ、そんな本たちに興味津々でした。
三つ編みのおさげ姿の私は、その本たちに心ときめいていたんです。
怪人二十面相などもその時に出会いましたね。
随分言葉使いが古いなと思っていました。
それでも十分面白く、あの春の日、中学になってちょっと大人になり小説を読む、それが凄く楽しかったんです。
他にもたくさん有るのですが、哀しいかな、今は思い出せません。
この中で、唯一人間失格だけは、気分が悪くなってしまいました。やはりちょっと早過ぎたのかもしれません…
大人になってからは、松本清張、横溝正史、内田康夫、夏樹静子、森村誠一(敬称略で申し訳ありません)大好きで没頭しました。
数年前から通院が多くなり、1回目の事故の時にはリハビリしながら、ちょっと脇道にそれ《名探偵コナン》を1巻から読みました。
コナンと金田一少年は大好きなのです。
そしてノートに、エピソードのタイトルを全部記入しました。
それも整理のひとつかもしれないです。
今はまた推理小説に戻って、現在は森村誠一さんの《暗渠の連鎖》を読んでいます。
これを読むのは3回目くらい。
色々な事件が複雑に絡んでいるのですが、犯人の1人が青木ヶ原樹海で死体となって発見されます。
小説とリンクするように、先日の26日、私は三男と樹海に沿って139号を本栖湖方面に走りました。
私がそんな話を始めると、三男は
「ふぅん…」
という感じでしたが
本栖湖を過ぎて身延に差し掛かった時、私が標識を見て発した言葉に
「そんな事あるんだね」
ちょっと驚きました。
私自身は感動と、その小説の舞台にいるような臨場感をひしひしと感じていました。
それは、この標識です。波高島駅の標識。
《波高島》ハダカジマ
それは、松本清張さんの小説
黒い樹海で初めて知った地名です。
その小説は1958年〜1960年夫人倶楽部に連載され、1960年6月に講談社から刊行されたそうです。
その数十年後、20代の私は文庫本を購入しました。
ストーリーは、仙台に旅に出たはずの姉が、浜松市付近のバス事故で亡くなる所から始まります。
主役である妹の笠原祥子は、姉の死の真相を突き止める為姉の勤務していた新聞社に転職します。
祥子が、犯人の顔を見たと思われる人物に会うために訪れたのが、山梨県の波高島。
身延線の沿線です。丁度走っていた電車を撮ることが出来ました。
ネタバレになってしまうので、詳しいストーリーは話せませんが
タイトルに樹海という言葉が入っている為に、その小説から樹海での自殺や殺人を連想される人が多いようですが
《黒い樹海》には青木ヶ原樹海は出てきません。
樹海の意味は、先回りして目撃者などを消していく犯人の狡猾さ、人間の黒い部分、保身の為の奥深い闇
その、暗い樹海の様な渦の中に自ら身を投じたヒロイン。
私は樹海をその様に捉えています。
最近では北川景子さんが演じたヒロイン。
時代背景が全く違うので、現代版という感じでしたが、北川景子さんは美しかったなぁと今でも思っています。
大好きな女優さんです。
望むのは、原作の時代背景のままドラマなり映画にならないか、私のささやかな希望です。
またきっと読むと思う黒い樹海。
私が永遠に愛する小説のひとつです。
三男の運転する車中で、そんな思いにふけっていました。
途中通過した下部温泉。
そこは私自身の思い出の地です。
小学生の頃、病気がちだった私。
両親と私、そして弟は、母の妹家族と一緒に、夏休みの数日間を下部温泉で過ごしました。
温泉の温度はとても低く32度くらい。
その頃は混浴だったような…
多分、混浴ではない温泉も有ったはずです。
そのお陰で、私は次の冬から風邪をひかなくなりました。以前は風邪をひくと長くかかり、学校を何日も休んでいました。
父のバイクの後ろに乗って病院に連れて行ってもらったっけ。
あの時に行った病院は、まだ存在しています。
そして、家に着く直前に通り過ぎた八百屋さんの野菜の腐ったようなにおい、それを今でも覚えているんです。
それは、私にとって嫌なにおいではなくて、父の優しさと重なっているんです。
父はワンマンで、私が20代前後の頃は随分対立したけれど、誰よりも私の事を認めて、その上心配してくれていた。
下部温泉を通過した時、そんな父の優しさをしみじみ感じた私でした。
そして、幼い記憶に、水晶の大きなお土産が焼き付いているんです。
その事はずっと記憶から消えていたのに、三男の名前を考える時に、色々調べて、漢字のひとつに水晶の意味のあるものを選んだ私でした。
これは、なるべくしてなった、父や母の子供を思う気持ちが.三男の命名に繋がったのだ。
三男には、自分の名前の漢字のひとつに水晶の意味が有るとは話していましたが、下部温泉の話はしていませんでした。
今回、そんな流れで話せた事は良かったと思います。
三男とは久遠寺に着くまでずっと会話していたように思います。
三男、運転しにくかったろうな。
次から気をつけよう。
でも、たまたま三男が決めてくれた行き先で、こんな風に思いを巡らす事が出来たのは、なんだか凄く得した気分です。
次回は、夢ちゃんが主役だね。
会える時は少ないし、別れる時間も直ぐにやってくる。
だけど、その日のために頑張れる、今はそう思ってます。
過去の幸せな時ばかりを思っても哀しいし…結局、最後には私の座右の銘
『明日を信じる』につながる気がします。
明日はきっといい日になる
今日涙が流れても
明日は笑顔になれる。
そう信じたいです。
最後に、久しぶりにリアルタイムで富士山の写真を届ける事が出来ます。今日の朝7時半頃
雲に覆われていましたが、凛とした姿を見せてくれました。
17時33分。
富士山のオーラを感じませんか。
肉眼で見るともっと崇高な感じがしました。
明日ですが、勤務時間がすごく長いです。
なのでブログに向かう事は出来ないかと思います。
帰宅して、お散歩すると20時は過ぎると思うので、それ以降食事すると、多分…
寝落ちのコースを辿るのではないかと思われます。
今、ちょっと気になって寝落ちの意味を調べたのですが、正確には誰かとコミュニケーションをとっている時に寝てしまう事みたいですね。
という事は.…私はひとりなのでそういう言い回しは適さないのかな❓
そういえば、長男と三男がまだいた頃
私、長男と会話しながらイビキかいたんですよね(ハズカシイ)
イビキって言っても、ウシガエルみたいな凄いのじゃなくて「ククッ」みたいな、小さなしゃっくりみたいなのです。
横にはなってたんですが
それで私が
「ねぇお母さん今、イビキかいた❓」
と聞いたら、長男が
「うん、すごいね、話してた語尾がイビキなんて」
なんか感心されてしまいました。
特技でしょうか…
最後はくだらないお話になってしまってすみません。
明日のために、今夜は早めにやすみますね。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
どうか、明日もいい日になりますように。