おはようございます。
昨日は無事に冷蔵庫を回収してもらう事が出来ました。
まだ賑やかだった我が家にやってきた冷蔵庫。
昨日が最後だと思うと感慨深くなりました。
9時〜12時まで回収だと前日にメールが来ました。
いつも通りに早く起きて、小雨の中お散歩も済まして、7時半には自宅に着きました。
もう電気も止めてあるので、午前中で助かりました。
(指定は出来なかったんです)
着いてすぐに、冷蔵庫の中を洗いました。
下の野菜室も引き出しごと出して、洗った後に除菌のシートで拭いて、最後には新しいタオルで乾拭きをしました。
ほんとうに長い間ありがとう。
本当はもっと早い日に回収もお願いできたのですが、私がお休みの日が仏滅だったので先勝の昨日にしました。
一通り終わってから、部屋の方を片付けていたら、9時過ぎに来てくれました。
若い男性が2人、毛布に冷蔵庫を乗せて、手際良く運んでいきました。
「上の部分が背が届かなくて埃がついていると思うんですが」
と言ったら
「もう処理場に運ぶだけなんで大丈夫です」
と言われました。
家電にも思い入れはあるのだなと実感しました。
ずっと賑やかな家族と共に過ごした冷蔵庫。
「ありがとう」
その言葉で見送りました。
除菌しながらドアの裏を見たら92年1月製との表示でした。
メーカーはシャープでした。
長男が昨年コンセントを抜くまで、故障もなく動き続けてくれました。
今回の引っ越しを経験し、以前にも増して時の流れを感じずにはいられません。
長年身近にあった家電との別れ、新しい住まい、そして新しい人や土地との巡り合い。
一抹の淋しさも有りますが、人は何処に行っても暮らしていける、そんな思いも強くなりました。
数年前なのですが、深夜に
《日本ボロ宿紀行》というドラマが有ったのをご存知でしょうか。
昔ヒット曲を1曲だけ出した売れない演歌歌手、桜庭龍二(高橋和也さん)が、CDのを手売りををしながら旅をする物語です。 マネージャー役は深川麻衣さんでした。
その冒頭に、深川さんの
「ボロ宿、それは決して悪口では無い。歴史的価値のある古い宿から、驚くような安い宿をひっくるめ、愛情を込めてボロ宿と呼ぶのである。」
ナレーションが入ります。
2人が泊まる宿は、手榴弾が飾ってあったり、真っ暗な廊下の向こうに家風呂が有ったり、私は興味津々でした。
最終回を見逃してしまった事も有って、録画を消去してしまったのを今でも後悔しています。
何故このお話になったかと言うと
ここに引っ越してから、昭和の趣のある建物を見つけてしまったからなんです。
個人のお宅なので、全部は載せられませんが(空き家)こんな感じ。
昭和の時代にはこういう建物をよく見かけました。
私が小学校に上がる前の頃
中学生の姉が、実家近くのアパートを指さして
「あそこの2階に◯◯先生が住んでいるんだよ」
と教えてくれたのを今でも覚えています。
壁はトタンでした。
私は幼心に
「姉はその先生が好きなのではないか」
と感じていました。
そんなにちっちゃい私がそのように思ったなんて
やはり感受性の強い子だったんだなぁと、改めて思いました。
今日私の自宅に行って驚いた事が有りました。
一度だけ、夢ちゃんとのお散歩の動画を載せた事が有るんですが、師匠さんに教えていただいたのに、載せ方を忘れてしまった私です。
情けないです。
ひぐらしの鳴き声の中でのお散歩。樹齢の長い杉の木が沢山有りましたが、全て伐採されていました。
ここでもうひぐらしの声は聴こえません…
3人の子供達に写真を送ったところ、みんな
「何処だかわからなかった」
同じ返信でした。
こうやって、人も、そして周りの環境も変わっていくんですね。
そういう時の流れは止める事は出来ません。
昔の風景とか、建物を思い起こすと、そこに何かを置き忘れたような気持ちに囚われる事があります。
あの、子供達が幼い頃にふたりのワンコと駆け回った空き地、ずっと続く林の獣道を、幼いのんちゃんと歩いた事
みんな記憶の中です。
その場所が残っていたら、その風景を眺めながら思いを巡らす事は出来るでしょう。
全てが記憶の中でしか会えないと思うと、一抹の虚しさは有ります。
生きているって、そうやって色々な形の別れを繰り返す物なのですね。
それでも歩いていれば、又違う出会いも有る。
自分の場所を見つける事も出来る。
今回の引っ越し先は、私の終の住処ではないかもしれません。
けれど、自分と夢ちゃんがより良く暮らせる場所を探した結果であると信じています。
夢ちゃんは、まだ自分の居場所が定まらないのか、私の側から離れません。
家が片付いていないからかもしれないですね。
家電の位置が決まらないと、それに付随する物が持ってこれないんです。
電子レンジは、重くて昨日は持ってこれませんでした。
元来、引越しは一日でやる物でしょう。
夜逃げなどは数時間ですが(関係ないか)
でも、自分はこれで良いのだと思っています。
そして、この記事を書いていて思ったのですが、自分と子供達が20年以上暮らした家との訣別は、こんな風にゆっくりやるのもいい。
最後の日には写真を撮って、冷蔵庫の様にお清めをして別れたいと思っています。
我が家はまさしく昭和の建物でした。
では、今からお散歩行って来ますね。
暑くもなく寒くもない、お散歩日和です。
そのあとは、ささみ、その他の食品を購入と、auのルーターなどレンタル品を着払いで送らないと。
夢ちゃん、今日も元気です。
みなさまも、健やかでありますように。