会社の食事会は11時からなので余裕も有ります。
ちょっと遠出をしました。
はるか向こうで手を振っている女性が居ます。
夢ちゃんのお陰で知り合った女性です。3キロにも満たないヨークシャーテリアの子の飼い主の方です。
暖かい季節はお休みの度に会える事も多かったけれど、寒い時期は皆散歩の時間がまちまちになって久々の再会。
その人を発見した途端に夢は猛ダッシュ💨
そしておやつを貰います。
私は散歩に行く時はおやつを持たない派で、いつも申し訳なくて今度は持っていこうと思っても、思うように会えないので今の所頂くばかりの状況。
その方は私よりも年下ですが凄くしっかりしていて、しかもワンコにとても詳しいです。
危なくない場所でいろんな会話をします。
その日は寒いながらも日差しが有ったので会話も盛り上がります。
ふっとその方が
「私は、あの時にああすれば良かったという事がたくさんある」と話し始めて、その事で5年近く後悔した事があると。
東京で耳の不自由な若い女性に道を聞かれたそうです。ある程度伝わったかな❓と思っていたら、相手がその人の肩をポンポンと叩いて「大丈夫ですよ」という仕草をされたそうで。
そのまま別れたのですが、聞かれた場所が車で数分だったと気付いた時に
《何故車に乗せて送ってあげなかったのか》と思ったそうで、その思いを5年も引きずってしまったと…
なんて優しい人なんだろう、良いお話だな、でも5年はキツイな、なんて思っていたら
「だからね、私は気になることがある時は声をかける、そして実行に移す様にしているのよ、後で悶々とするのが分かっているから」
と言ってつい最近のエピソードを話し出しました。
ワンちゃんと散歩中に、年配の女性がとても不可解な行動をしている。
2〜3歩足踏みをして立ち止まる、それを繰り返していたそうです。
直ぐに話しかけました。
「迷子になったんですか❓」
心の声→ププッ、それって認知症前提❓ストレートすぎないか。
私は長男から注意を受けていたので、心の声は必死で堪えました。
それが気心の知れた友達なら、直球過ぎだよ‼️とでも言えるのだけど。
でも、その後のその方の話を聞いたら、少しでも笑いではないけど、ちょっと違う❓と思った自分が恥ずかしくなりました。
人口5万人前後の市ですが、最近行方不明になるお年寄りが増えていて、まだ見つからない方もいる事を思い出し、ストレートな言葉にはちゃんと理由が有ったと気付きました。
そしてその方の真摯な態度が相手に伝わったのですね。相手の年配の女性は
「今ここで友達が車で迎えに来るのを待っているんです」
「ありがとうございます」
そう言ってくれたそうです。
声を掛けられた女性だって、受け取り方で「迷子ってなによ」
と思うかもしれません。
だけど、本当に心配して声をかけてくれたんだと伝わったのでしょう。
人柄というのは初対面でもわかるんですね。
それから暫く話して別れた後、夢ちゃんに
「夢、夢のお陰で素敵な人に出会う事が出来たよ、ありがとう」
最後は感謝で終わりました。
さて、そんな事もあり1時間以上の散歩となり、帰宅してからはバタバタになってしまいました。
その後は食事会で美味しいものを食べ、いい一日だったと思います。
そして今思うのは、私はヨークシャーテリアの飼い主の女性のようにブレない優しさは持ち合わせていないかもしれないけれど、ちょっと似ている部分が有ったんだと。
私も、あ〜あの時にああすればよかった、山程有ります。
だから、自分もそんな風に声をかける勇気を持ちたい。
と、言いながら実現できなかった事が1つ。
食事会の時に欠席者がいた為に座る場所に微妙に空席が出来て、後から来た上司の女性が他の部門の所に1人になってしまい前の席が空席。
私は何度も振り向いて「どうしよう」
とタイミングがつかめずにいました。
そしたら私の隣の女性が 「チーフ1人だから私がそっちに行くわ」
実際にその場では、私の前には社員の女性が居て、そこの席を立つのもみたいな感じで、でもそれは言い訳です。
そうしたいと思って、直ぐに実行出来なかった残念な日では有りますが、長く生きてもまだまだ勉強なんだと思い、少しでもああすればよかったと思わないで居られるようになりたいと思いました。
やっと蕾を付けた梅にも雪は降り積もりました。
けれど凛とした姿でいます。
体に良くないとは思いつつ、今夜も深夜2時の更新となりました。