台風19号は各地に傷跡を残しました。
昨夜は、まんじりともせずに過ごして、今日になり各地での河川の氾濫を知り心が痛みます。
こちらでは、15時に仕事を終えて帰宅した時、豪雨の中で玄関まで水でいっぱいでした。
長靴に履き替えて家に入りましたが、浸水するまでに1センチも無かったと思います。
市では数々の町が避難勧告の対象になり、長男と姉の自宅は対象になっていました。
心配で姉にラインをしたところ
「こっちは大丈夫、多分一人暮らしのお年寄りとかが避難するんだと思う」
と、割と能天気な返信で
「私もその対象なのかな…」
と返したら、何も返ってきませんでした…
深夜になり雨は落ち着いたけれど、風の音で何度も目覚めました。
災害に直面した時に、自分自身があまりにも無防備だったと反省しました。
私は出勤したけれど買い物なども充分に出来ませんでした。
商品を扱っているとはいえ、お客様優先です。昨日出勤した人は、休憩時間を使ってとりあえずの買い物をしたくらいでした。
私も休憩時間に買い物をしましたが、水とパン、夢ちゃんのおやつくらいでした。
夜中、ほんとうに怖かった。ガタガタと風が雨戸を揺らし、時折強い雨の音が混じって。
避難指示が出たら、夢ちゃんと一緒に避難する為、夢ちゃんを入れる袋を用意しました。
あと、水道水はタンクに入れて、お風呂も満タンにしました。
懐中電灯は壊れていたので、手で押すと電気が付く壁掛け用の電気も枕元に置きました。
15年、茨城の常総市で河川の氾濫の時、住宅の2階から住民の方とワンちゃんが救助されました。
その姿になんとも言えない気持ちになりました。
その方は、犬を連れて避難したことをとても申し訳なさそうに話していたと記憶しています。
私の住む地方は、今までに大きな水害も有りませんでしたが、今は何が起こるか分かりません。
夢ちゃんとはいつも一緒、どんな時も。
そう思っています。
それと、車だといって安心出来ません。
私の自宅近くには、豪雨の時に必ず冠水する道路が有ります。3カ所くらい有ります。
豪雨の時はその道を避けますが、困った事に、私が事故の後その現場を通りたくないので避けて通る道路が冠水する道路なんです。
安全の為には、遠回りのまた遠回り。
本来なら、今日は長男と三男にお願いして家の不燃物の片付けをする予定でした。
三男は、峠を越えるのが危険な為、私から帰らない方が良いと連絡を入れました。
今日は晴れたので、近くに住む長男は来てくれました。
押入れの天袋に入っているものを全部出してもらい、長男も疲れているのでそれだけで終わりとしました。
長男が付き合ってくれて、灯油を買うついでに河口湖畔沿いに有る公園で写真を撮りました。
富士山は青い空の中、雄大にそびえていました。
けれど、今日その写真をアップする気持ちにはなりませんでした。
各地での被害、行方不明の方々が居る状況でそれが良い事なのかと考えてしまったんです。
台風は去りました。
心配してくださってほんとうにありがとうございました。
私は無事ですが、それを手放しには喜べません。
どうか被害に遭われた方々の日常が一日も早く戻りますように…
心から、心から願っています。