JunchanObachanのブログ

じゅんちゃんおばちゃんの夢日記

ふたりのじゅんちゃん

もう5年も前になります。

私の事を誰よりも愛してくれたムクが天国に行ってしまってから、私は毎夜何時間も全国の動物愛護指導センターを検索して、辿り着いたのが3つの個人のブログでした。

①私の住む近くで保護活動をやっている人

②同じ県内で保護活動をしている人

③保護活動をしている人から委託されて、犬猫を自宅に迎えて里親が見つかるまで預かる、いわゆる《預かりさん》の人


ムクが居なくなってしまった悲しみを埋めるように、そのブログを訪問して、その他にも全国の保健所に収容された子達を見続けました。

その時に私が気付いたこと。

幸せすぎて気にもかけなかった…

日本には不幸な動物たちが沢山居たのだと。

そんな中には、ムクにそっくりなワンちゃんも居ました。随分遠くの子でした。

いつしか私は、ふたりのじゅんちゃんに出会いました。


野犬から生まれて保護されたじゅんちゃんは、人馴れしていなくて、まだ里親に託すまでの段階ではありませんでした。

そんなじゅんちゃんが上目使いに木の葉っぱの隙間から見つめる姿は「自分がなんとかしてあげたい」そんな思いを呼び覚ましてくれました。

そのじゅんちゃんは①のボランティアの人から③の預かりさんに託されて、その間を行ったり来たりしていたと思います。

もうひとりのじゅんちゃんは、②の人が保護した子で、甲斐犬でした。

ボランティアの人はワンちゃんの特徴を表現するのがとても上手で、そのじゅんちゃんは「宝ジェンヌみたい」と言われてました。

女の子だけど凛々しかったんですよね。

漠然と「私にもその子達の里親になる事が出来るだろうか」

そんな思いが芽生え始めました。

でも、まだ確信ではなかったのです。


そうこうしているうちに、②の方の宝ジェンヌのじゅちゃんが里親の元に旅立ちました。

私はその時点で、その方のブログに何度か投稿していました。

そして、夢ちゃんと出会ったのです。

夢ちゃんはとても痩せた芝犬でした。

ある日私に、ボランティアの人は

「夢ちゃんの里親になってみませんか❓」と言って背中を押してくれたのです。

会いに行って、その時点で直ぐに決めました。

それも運命だった気がします。 

夢ちゃんが我が家に来てからも、私はボランティアの人とメールのやり取りをして、ブログも見ていました。

やり取りというか、保護したら定期的に状況を報告する義務が有るんです。

もうひとりのじゅんちゃんはなかなか里親さんが見つからないようでした。

私はボランティアの人が譲渡会をしている公園を訪れました。

この目でじゅんちゃんを見たかったのです。

夢ちゃんよりも年下の可愛い子。 仲良くできるかな❓

その時点で連れて帰る事も視野に入れていたのです。

でも、生憎その日はじゅんちゃんは来ていませんでした。

もしも来ていたら…

じゅんちゃんはこんな子でした。f:id:JunchanObachan:20190717203149j:plainとても美人さんでした。f:id:JunchanObachan:20190717203353j:plain上の写真はまだ幼く、人馴れしていないのがよくわかります。

下の方は保護されてから数ヶ月経って、それでも1才ちょっとだと思います。

写真掲載は許可を得ていないのですが…

上の写真の方は、もうブログを閉鎖してしまい連絡が取れなくて、

下の写真は①の方で、現在も意欲的に保護活動をしている方なのでクレームが来てしまったらどうしよう。 もしも来たなら削除しますね。


可愛いじゃんちゃんの事が気になって、私はボランティアの方にお手紙を書きました。

出来れば里親になりたい旨を伝えました。

その数日後、じゅんちゃんは兄弟犬を引き取った人の元に旅立ちました。 

あまりに長く里親が見つからないので、心配になり引き取りたいと言ってきたそうです。

急な展開に呆然とした私。

でも、ワンちゃんにとっては、昼間留守がちの私の家よりも兄弟犬がいて飼い主も常に誰かがいる環境、そちらの方がいいに決まってます。

「じゅんちゃん幸せになってね」じゅんちゃんおばちゃんは、自分と同じ仮名を付けられたワンちゃんの幸せを心から祈りました。


里親になると、登録する時に名前を決めます。

我が家の場合は、ボランティアの方が付けてくれた名前がピッタリだったのでそのまま夢ちゃんにしました。

ふたりのじゅんちゃんは、違う名前になり幸せに暮らしている事でしょう。

今日はふと、じゅんちゃんに想いを馳せてしまいました。


ボランティアの方の言葉が心に残ります。

《誰かが1匹でも里親になってくれれば、センターにいるワンちゃんの命が助かる。》

その分スペースに空きが出来るわけだから。

命の期限が切られているワンちゃんや猫ちゃんが今も居ると思うと心が痛みます。


ひとりの出来ることは限りがあるのかもしれない。でも、ひとりひとりがそういう思いを持てたのなら不幸な動物達が少なくなるのではないでしょうか。f:id:JunchanObachan:20190717213527j:plain「夢ちゃん、側にいてくれてありがとう」

家に来た時は、こんな風に2人っきりなるとは思っていなかったけれど、これだけは言える。

お母さんとはずっとずっと一緒だからね。

「夢はもうちょっと贅沢したかった」

なんて思ってたりして^_^

それでも私は、これからもずっと、不思議な縁で巡り合った夢ちゃんと一緒に歩いていきたいと思います。