JunchanObachanのブログ

じゅんちゃんおばちゃんの夢日記

のんが来た日

22年前の秋、のんは我が家にやってきました。

黄色い小さなカゴに入れられた、真っ黒で小さなワンコでした。

その時に長男は中学生、下の2人は幼稚園の年中と年少でした。

動物とは暮らした事は無かったのですが、私のバイト先の高校生の女の子から「廃車につながれた犬が赤ちゃんを産んで、みんなお腹をすかしている様だ」と聞いた時に私は子供達に話しました。

幼かった次男が真っ先に「うちに連れてきて欲しい」と言いました。

誰も反対する人が居なかったので、縁あって我が家に来たのんちゃん。

その日から私の4人目の子育てが始まったのです。f:id:JunchanObachan:20190423193309j:plainこの写真はずっと行方不明でした。

断捨離の過程でつい最近引き出しの奥から出てきたのです。

犬猫病院で登録の手続きをする時に、生年月日が分からない為に、家に来てすぐに撮ったこの写真を持って行きました。その写真を獣医さんに見てもらって、誕生日を逆算してもらったんです。

多分8月1日頃でしょうね。(家に来たのが9月1日だったので、その1ヶ月前に産まれたのだろうという推測です)夢ちゃんと1週間違いの誕生日です。これもきっと、何かに導かれた様な気がします。

夢ちゃんの場合は、ボランティアの方から譲渡してもらい里親になった日が誕生日なのです。

のんは尻尾に怪我をしていて、毛が抜けてしまっていました。

家にあった馬の油を塗って包帯をしたらすぐに良くなりました。

ヨチヨチ歩きでトイレも自分では出来ません。 

夜中泣き出すので何回も起きてミルクをあげて、トイレのために庭に連れて行きました。 暫くすると離乳食です。

その頃はネットで調べる事も出来ない時代。見よう見まねでワンちゃんに害のないものを作りました。お粥に野菜を混ぜてあげるとパクパク食べました。

ある日のこと、夕食に唐揚げを作って

「のんに鶏肉あげてみようか」

これは大失敗でした。鶏肉の味の付いていないところを少しあげたところ

小躍りして喜んだんです。 「よっ❗️よのなかににこんな美味しいものがあったの❣️」

その日以来手作りのお粥には目もくれなくなってしまいました。

のんのそんな性格は生涯変わることなくて、子育ても立派にやって、子供を守る為にはどんな事も我慢する立派なワンちゃんだったのに、好きなものだけは譲らなかったですね。

マグロとかも、ムクに奪われそうになると威嚇したりしてました。

でも、どんなに好きなものでも子供のものを奪う事はしなかった。

ほんとうにのんちゃんは立派なお母さんでした。

次男や三男の年をあっという間に追い越してしまいましたが、よく遊んでくれました。

こんな笑顔も見せてくれました。

動物達の笑っている顔は、偶然なのだと思われがちですが、私はこの写真ののんちゃんはほんとうに笑っていると思います。f:id:JunchanObachan:20190426140004p:plain

1階の一部屋が居間で、私と幼い2人はその隣の部屋で寝ていました。

次男にアトピーが有ったので、夜はワンコ達は居間で寝ていました。

朝になると、早く会いたくて居間でクンクン鳴き出します。開けた途端に私に駆け寄って喜ぶのです。 お布団をたたむ時には、ワンコの毛をコロコロで念入りに取りました。   

私がうつむいてセッセと毛を取っていると、のんはこんな風に後ろからおんぶしてきます。

そんな日々を懐かしく思い出しました。三男は特に、歴代のワンコに弟扱いされているので、遊ぶ時もこんな感じでした。

のんちゃんは雑種だったので、成長したらこんな姿になりました。

赤ちゃんの時からは想像できないですよね。

毛が長くなったので、ヨークシャーテリアの雑種と思われます。

雑種の子はそんな楽しみが有るので私は好きです。小さな頃は腕がとても太かったので近所のおじさんが「この子は大きくなるぞ」と言っていましたが、成長してみると中型犬にしては小ぶりで、体重も8キロは無かったと記憶しています。 今日のお休みも、私はセッセと20年分の断捨離をしていますが、こんな思い出にあふれる物が出てくるので手が止まってしまう事も度々です。

そして、この家では辛い事も有ったけれど、ここに居たからこそワンちゃん達に出会う事が出来て、そして下の2人はのびのびと育つ事が出来た。素晴らしい時間だったのだと改めて思いました。

大切な時間をありがとう、そんな風に思いながらコツコツと進めています。

夢ちゃんは傍でずっと見守ってくれています。

さっきも、長男に手伝ってもらって沢山のゴミとか不燃物を市の焼却場に出しに行って来ましたが、いつもと違う行動なので心配して玄関まで出迎えてくれました。

これからの私が強く思う事は

夢ちゃんとの生活を、1日1日噛みしめながら生きていこう。そして、子供達には迷惑をかけない様に自立していく事、但し無理はしないで大変な時は助けを求める、そんな風に出来たら良いのだけれど。

そういう思いが強くなったのは、やはり母の生き様を見たからかもしれません。

母は辛くても何にも言わず、そして人の事を悪く言う事も無かった。

「頑張ったね、そしてありがとう。今でも声を思い出します…会いたい」


昨日は甲府では30℃近かったようですが、今日は気温が下がりました。

明日は北海道は雪の予報です。

まだまだ寒暖の差が有りますので、そしてインフルエンザも静かに流行しています。

皆さま、くれぐれもお体に気をつけて下さいね。


追伸

のんが来た日というタイトルは以前に使った気がするのですが、写真も見つかったので今回はもう少し詳しくお話ししてみました。