寒い日が多くなってきました。
数日前、雨音がずっと聴こえていた夜。朝に現れた富士山の雪は下界まで迫って来ていました。
夜には富士山ではしんしんと雪が降り続けていたのだろうか。
幼い頃は雪が降ると嬉しくて、外で雪だるまを作ったものです。
冷えた手足を急に温めると凄く痛くなる、そんな事も経験して知っていました。
最近私は雪が好きではないと思う事が多くなりました。
雪に限らず自然界はともすれば牙を剥く、そんな印象が強くなってしまっていたんです。
大雪で、日常の中で命を落とす人も居ました。そんな負の印象ばかりが募っていた。
でも、今静かな気持になると、雪の降るしんしんという音はとても好きだったと思い起こされました。
耳に聞こえる音ではなくて、肌で感じるような優しい雪の降る音。
病室で撮りました。
私にはしんしんという音が聴こえる気がしました。
今日は可愛い色の折り紙でワンコを折りました。
ワンコの胸には『夢』という名札を書きました。
「ゆめちゃんだ」
母がつぶやきます。
冬将軍はやさしいと思えた日でした。