今日の天候は大荒れだと予報通り、風と雨の音で目覚めた朝。
突然台所の方では鮮明な光り。
雷でした。
東京では通勤の時間帯は暴風雨になると言われていて、電車、バスで通勤する方々は大変だと気をもんでいました。
私はここの所早い出勤が多くなっています。
8時半の出勤だと家を1時間前に出ないといけません。
といっても、勤務先はすいていれば車で15分くらいで着きます。
何故8時半出勤が1時間も前に出るかというと、その仕事内容に有ります。
開店前にはする事が沢山あります。
1人は掃除とか備品の補充など、もう1人はレジとかサービスカウンターの準備。
後者の方がやる事が多く、私はそちらになった場合は1時間前に出てタイムカードを通す前に色々な事をします。
だったら8時半ではなくて8時出勤にして貰えばと思うでしょう。
そこが難しいところで…
現状はそうなんです。
真冬の間出来ないとお願いしていたのは、朝早いと寒さで痛みの為中々動き出せないのでした。
しかし現状は、夜間のバイト子達が(大学生)長期の実習が有り休みが多くなる為に、昼のパートさん達がその穴埋めのために少しずつ勤務時間が遅い時間にずれ込んで来ています。
そうすると朝早く出る人が居なくなるわけで、私もそれは重々分かっていたので早い出勤を承諾しました。
それに、遅い勤務も出来ない自分を申し訳なく思っていたのも有りました。
幸い今日も気温が高かったので、体も苦にはなりませんでした。
ただ、心配なのは夢ちゃん。
夢ちゃんなりに生活のリズムが出来ているので、7時45分の散歩が1時間近く早くなるとトイレ事情も有るだろう。
そして今朝は雨。
「久々にカッパ着なきゃね」
意を決して外を見るとなんと雨が止んでいる。
念の為、短いカッパを着ていざ散歩に。
いつもと同じコースである男性に会いました。
人と会う時は気を使います。
犬が苦手な人も居るから。
目があって会釈したら
「僕はこの犬、一番好きなんですよ」
聞こえたのか、夢ちゃんはいつもよりもしつこいくらいに振り返ってその人を見ます👀
「すみません、ジロジロ見たりして。この子、人に興味があるみたいなんです」
「変わってるね」
心の声…
「夢ちゃん、変わってるって言われちゃった。でも一番好きだって、良かったね」
そんな出来事のあと、家に着く直前に雨が降り出しました。
お空に「ありがとう」と呟きます。
そして、慌ただしく出勤。
出て直ぐに雨は激しくなりました。
風も出て来て
「いつも通りの出勤だったら今頃の散歩、2人ともずぶ濡れだったね」
なんて思っていたら急に日が差して来ました。
目の前には大きな大きな虹。
屋上に着くまで消えないで。
祈るような気持ちでした。
それは、4年前の1月の事。ムクが亡くなった数日後に同じ場所に大きな大きな虹が出た事を忘れる事が出来なかったから。
間に合いました。
あの時はもっとくっきりと現れていたね。
「ムク、お母さんに会いに来てくれた❓」
「ううん、違うね。そこで元気でいると伝えたかったんだね」
「ありがとう、ムク」
空からの最高のプレゼントでした。
ムクの名前は、ドラえもんでジャイアンの飼っているワンちゃんの名前がヒントでした。
でも姿形は全然似ていません。「ムク」という響きに惹かれたのも有ったと思います。
私の事を誰よりも好きななってくれたムク。一途で無垢な心の持ち主だった。知らず知らずに「無垢」という意味合いの名前をつけていたんだな…
ムクの事は、まだ思い出にはなりきれない所が有ります。
今も少し泣きました。
あまりにもあっけない別れがそうさせているのか、そして何も出来なかった自分を責める気持ちも消える事は無いでしょう。
「あんなに愛してくれたのに」
でも少しずつでも変わっている気がします。
生きているから今日のように虹も見る事ができる。夢ちゃんと歩く事が出来る。
ささやかでも、毎日を刻んでいく事が幸せなんだと気付かせてくれた。今日の空は真っ白だったけれど
お母さんはこんな青空と富士山の元、夢ちゃんと毎日散歩しているよ。
こんな言葉が風に乗ってムクのところに届けばいいな、と思った1日でした。
(今日はムクの母、のんちゃんが出て来ませんでした。ごめんね、のん、話の流れでこうなっちゃった。お前も大切な大切なお母さんの娘だよ。)