昨日は地元のお祭りでした。
日本の三大奇祭と言われている吉田の火祭りです。
本町通りがメインの会場で、大きな松明が80程燃やされます。
実家はひとつ裏の通りですが、昔から家の前で松明を積んで燃やしています。
それは代々男性がやる仕事で、ずっと父がやっていました。暗くなり火を灯し、そして消えるまで何度も何度も確認し、幼い頃は花火などもやっていました。
そんな昨日、長男はそこに彼女を連れて来ました。
本当は、7月頃に自宅に招待したかったのですが、私の事故でそれも出来ず、先に私の実家に来てもらう事になりました。
2人の中では結婚の意思が固まっていて、直ぐにでも入籍したいと言われていました。
私は彼女と一回だけ会っていて、2人の様子を見れば何の異存もない感じでした。
会う前から、長男が決めた人なら…と思っていたのもあります。
私は色々な事を振り返って、事故もそうですが、今年は災いなども一区切りとして新たに始める年ではないか…そしてこの機会を逃してはいけない、そんな風に思いました。
私自身はとても痛い思いをしたけれど、三男が厄年、次男が後厄、2人に何事もなくて良かった、そしてそこからスタートしなさいと言われている気がしました。
今まで、子供達が成人するまでは必死でした。いつも一緒でした。
これからも気持ちは一緒かもしれないけれど、別れの日が近いと、そして私が手放さないといけないんだと思っています。
長男はノンビリしている所が有って、私がいつもちゃんと話をしたいと言っているのにポケモンGOにハマりすぎて(唯一の楽しみなので言えませんが)大事な話は後回し。
そんな中で私に伝えた事は
「最初は2人だけで暮らしたい」
でした。
我が家は5Kの間取り。何とかすれば同居も出来ますが、雨漏りが始まったり水回りも20年ほど経っています。
ここ数日、ネットで中古住宅を深夜まで検索し、良い物件が有ったなと思ったら(大雪が降っても大きい道路に面しているので車が出しやすい等)直ぐに消えて、あ〜売れちゃったという繰り返し。
今の住まいは転居する時に子供達が小さかった為に、学校に近い事を最優先にしました。
雨や雪が降った時の事は考えてもいなくて。
そして今、椎間板ヘルニアになって雪かきはしんどくなった時に、一生これが続くと思うと苦痛になって来ます。
1つの失敗で知識は増えます。
とは言っても本人が同居しないと言ってるので家を探している事は夢物語なんですが。
よって、私はこの家で1人と1匹暮らし(いえ、夢ちゃんと2人暮らしですね)になります。
心細い…
『だれか食事込みで5万くらいで部屋を借りてくれないでしょうか❓防犯係兼で。部屋は3つ使用可能です。Wi-Fi有ります。』
と、ちょっぴり思った私。 すみません、たわごとです。
あんまり先の事を考えても仕方ないですね。
いまは長男が幸せになる事が最優先。
きっと良い旦那さんになると思います。
ゴメンね、今まで頼りにしすぎて。20代の男の子には可哀想な10年でした。
これからは自分の幸せを大切にして下さい。 心からそう思っています。
多分私は、1人で歩いて行く星の下に生まれている…と行ったらカッコ良すぎ、そうではなくて、きっと誰と暮らしてもダメだったんだと思います。
1人は淋しいと思えば淋しい、でも、限りない自由が有ります。何をするのも自分次第、それに私は割と1人で居るのが好きなんです。
恋愛の話をしない長男が
「いつまで違う家に帰るのかと思ったら切なかった」と言った時に
…私も昔有ったのかな❓
有ったかもしれない、そんな純粋な頃が。
今は、酢いも甘いも噛み分けちゃって…
いえ、この言葉は少し違います。人生経験が豊富という捉え方。
私は、紆余曲折したけれどそれが身になったかと言えば分かりません。
ただし自信を持って言えるのは後ろ指さされる様な事はして来ていないという自信。
子供達が居たから出来たのだと思います。
だからこそ、そんな長男が違う家に帰る切なさを私ににポツっと呟いたその言葉は、重く受け止めなければいけないと思いました。
高校生が付き合ってるのと違うんだ。
そんな訳で、昨日は私の決心がついた日でも有りました。そんな私を促すように、松明の火は勢い良く燃え続けました。
これからも前を向いて歩いて行きなさい、自分の道を。
そう言ってくれている気がしました。
お祭りは2日間有ります。
今日はすすき祭りと言って、お祭りの2日目。お神輿が出たりしますが、昨夜の賑わいは有りません。
そしてこのお祭りを境に、この街は秋の訪れを感じる様になります。
私の長かった夏休みも終わって・明日から通常が戻ります。
頑張り過ぎずに頑張ろう、そんな感じです。