夢と出会って今年の8月で4年目に入ります。
里親になって譲渡してもらい我が家に来た次の朝、一瞬の隙を見て逃げ出した夢。
普通の出会いではない、責任が有る‼️
必死で追いかけたのが昨日の事のようです。
私は蜘蛛とか、とにかく虫が苦手。
夢は近くの松林に逃げ込みました。
出会って1日も経っていません。
《夢》と呼ばれて何日目だったんだろう…
ボランティアの方がつけて下さった仮名をそのまま登録したのです。
でも、本人にとっては「何で自分に向かって夢とか言うの❓」だったかもしれませんね。
私は必死で名前を呼んで追いかけました。追いつくはずはありません。
手が届きそうになるとスルッと逃げます。
そして太い二本の松の向こうに逃げました。
その間には蜘蛛の巣がビッシリ😱
今でも寒気がしますが、私はそこを通り抜けたんですよね。
そしたら夢は急にもよおして(失礼します)そういう体制に入ったので素早く抱っこして事なきを得ました。
苦手なんて言ってられない状況だったにしても、今でも冷や汗が出ます。
夢が私の事を信じてくれるまでには随分かかったと思います。
1ヶ月くらいは1畳くらいのスペースから移動する事もなかった夢。
我が家はケージは置かないので、6畳と8畳の部屋を襖を外して自由に出来るようにしていたにもかかわらず、動こうとしなかったのです。そして1ヶ月ほど過ぎた或る夜、夢が居るか心配になりいつものように手で体に触れました。
その時、遠慮がちに私の手のひらをペロリと舐めたんです。
感情を出さなかった夢ちゃんが初めて自分の意思でやってくれた事。
その日を境にゆっくりと、ゆっくりと変わっていきました。
私が心に決めた事は、無理強いをしない。
危ない時とか人に危害を加えそうになるとか、そんな時は叱るしか有りません。
でも、夢は一度もそういう事は無かった。
そして、私の感情を押し付けないようにもしました。
今でもそうですが、私が帰宅してから頬ずりをしたりすると「これって…長くなるのかな💦💦💦」的な顔をします。
そして口をクチャクチャします。
そういう時は直ぐにやめます。
夢は多分、ベタベタした関係が苦手なのでしょう。
甘えてくるのを待つ日々です。
でも今はこんな風に近くで眠ってくれます。
私がたまに体調悪くて夜中起きてトイレに行ったりすると、夢はお座りをして待っている事が有ります。
「ゴメンね、起こしちゃったね❓」
何にも言いません。
けれど、会話は成立するしている気がします。
「おかあさん、大丈夫❓」
夢の心の声が聞こえます。だから決して一方通行ではない。
散歩の時にもそういう感じです。
用を足した物を片付けているとちゃんと待っています。
「良い子に待ってくれてたね、ありがとう」
そう言うと夢は笑顔で得意そうに歩き始めます。
言葉ではいくらでもコミュニケーションが取れる人間同士でも気持ちが伝わらない事も多々有ります。
昨日のおばさんのように…
私は「ありがとう」と言う言葉が好きです。
素直にそう言えなかった事も有ります。
夢ちゃんがそんな自分を変えてくれたのでしょうか❓
「ありがとう」そう言うと夢は嬉しそうな顔をします。
夢と出会ってから、そういう言葉を言える自分になった気がします。