JunchanObachanのブログ

じゅんちゃんおばちゃんの夢日記

切ない別れ

今の仕事ですが、ずっと向いていないと思い続けていました。

そもそも自分に向いてる仕事って…

と考えた時に、ずっと事務職と思っていた自分でした。

二十歳の時に横浜まで単身面接に行き、幸運にも合格、親元離れてついた仕事はやり甲斐のある物でした。 

電話関係の仕事でした。営業課です。

主に電話の新規受付を行っていました。

私は今でもその職場に戻って仕事をしている夢を見ます。

それ程愛着のある仕事で有り、場所で有り、人間関係だったと思います。

その後についた仕事はホテルの接客業。

長男を抱えての仕事なので職種など選んではいられません。

私は初めて、仕事の大変さで痩せてしまう経験をしました。 でも、仕事は慣れないながらも、お客様から感謝の品物を頂いたり、自分の指名で宿泊を予約してくださったり、有難い事も沢山ありました。 

そんな中での私のカルチャーショックは…

逃避行です。

わずか1年にも満たない生活の中で、2件の逃避行を目の当たりにしました。

一件は独身の二十歳過ぎの子が妻帯者と消えました。 もう一件は、私が一番仲良くしていた私よりも随分年下の女の子…

やはり妻帯者と突然居なくなりました。

私は、その子に対して今でも申し訳なく思って居ます。

その子は無断欠勤をしていました。

私は幼い長男の面倒を見る事を優先させて、貴重な昼休み、その子の所を尋ねなかったのです。

あの日、私が尋ねて話をしていたら、あの子はそんな形で消えることはなかったんじゃ無いか❓

今でも思います。

とてもはつらつとしていて、仕事も出来る子で、はたから見ても私達は仲良しだったのに。冷たい女と思われたでしょう。

今どうしているのか…


それから私は色んな仕事を経験しましたが…

今の職種も向いているとは思っていませんでした。

一番辛かったのは、のんが亡くなったあの日。

私は涙を止める事もできずに職場へ着いた時に、その日の責任者の女性は

「3時くらいだったら落ち着く❓」と言って遅刻を許してくれました。

その間に、のんとずっと一緒にいる事が出来ました。

16年も一緒にいた雑種の真っ黒いワンコ。のん。

しかし…仕事に行ってのんのことを思い出すと涙が溢れてしまいます。

考えない様にしました。

そんな時にイレギュラーな事が起こるものです。

バイトの女の子が理不尽な女性の2人組からのクレームを受けていました。

理由は、商品の扱い方が雑、との事。

私はクレームに対応する様な立場では無いけれど、その場に近くに居たのと、私が直前まで接していたお客様だったのでお話を別の場所で聞いたのです。

そしたら、矛先がそのまま私の方に向かってしまい、しかも私はその日は亡くなったのんを思って常に涙目だった。

その2人の女性は、自分のクレームで従業員が涙ぐんで謝っていると勘違いしたのか

「大体あんたが最後までやらないからいけないんでしょ‼️」

と、火に油を注いでしまった感じでした。

私はその時に、この人達にいいことはあるのかな❓内心思ってしまいました。

お客様は神様です、と思うのは、店側が思うことであって、お客様の立場ではどうなのか❓

私はこの仕事についてそんな疑問を感じる事が多くなりました。


そして、最近(昨日知った事なのですが)

悲しすぎる別れが…

いつも私に対して優しく声をかけて下さるご夫婦がいました。

旦那さんは言葉はあまり交わしませんが、奥様はいつも「〇〇さんがいるから来たよ、いつも探しているよ」

などと言ってくれました。

数年前から1週間くらいの単位で旦那さんだけの日が増えました。

精神的なものだと思うのですが、気持ちが沈んでしまう様でした。

でも、毎回また一緒に来てくれるので、私も顔を見ると安心したものです。

でも、今回は随分長いなとは思っていました。

12月中旬から見なくなりました。

御主人が来た時に

「どうですか❓」などと声をかけても、その内聞きにくくもなって来ます。

昨日職場の人からの言葉は

「1月中旬に亡くなっていた」 

でした。

最後に交わした言葉は

「ありがとう、又来るね。〇〇さんも頑張ってね」

でした。 

今まで、毛糸で編んだたわしとか、お土産のストラップとか、優しさのこもったものを下さいました。

あの時が最後だったと思い返すのは辛すぎます。

今も涙が溢れてしまいます。

こういう別れは辛すぎます。


向いていないと思う仕事でも、でも、こんな風に温かい人達に会えるのであれば、結局は向いていたんじゃ無いのかな…とも思えて来ます。

それに、ずっと走り続けて来た人生の中で、一番長い勤務先です。

長く勤められるという事は、向いている、以前に縁が有ったのかな❓とも思えて来ます。

あの方はもう来ない…

そう思うと辛くて仕方ないですが、でも、あの人が応援してくれた自分でこれからもやっていこうと思います。

でも、今日だけは泣かせて下さい。