先日ですが朝の散歩の為に麦わら帽子を購入しました。
とてもシンプルなやつ。
女の子の夢との散歩は可愛くなきゃと、100均のコサージュを添えました留めるゴムが無いので、少しの風でも飛んでいきそうになります。
フッと思い出しました。
確か77年だったと思います。
若き日の松田優作さんは、役名棟居弘一良という刑事役でした。
冒頭、1人の黒人が刺殺されます。
その被害者の遺留品に西条八十の詩集があり
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね
夏、碓氷から霧積へ行くみちで渓谷へ落とした あの麦わら帽ですよ」
この詩が犯人を追い詰める核となるのです。
公開された映画を観る事は出来なかったのに、何故詳しいかというと、
私は幼い頃から家には文庫本が沢山あったのです。
私が今でもこの2人の小説家が好きなのは、姉と兄の影響が有ったと思います。
それで、当然人間の証明は公開後ですが読みました。
それ以降、森村誠一さんは読破に近かったです。
随分年上だった刑事、棟居弘一良さんは、今は❓
麦わら帽子から、色んな記憶が有るものだと思った朝でした。
きっと今日の散歩も、何気無い1日として私と夢の記憶に残るでしょう。