昨日の散歩でも夢は、会えなくなったあの子を待っていました。でもこんな風にダレて「痒いよ、かイィ」
こんな姿を見れば、悲壮感は無いんだなと少し安心。
でも、夢の待つ姿を見たら、遠い昔長男が8歳の頃が甦ります。
次男はお腹の中、多分腹帯を巻いた頃です。私は、三男が生まれてからの5年ほど仕事を辞めた以外はずっと働いていました。
その時も、パートですが16時頃まで勤務していました。実家が当時の住まいから2分も離れていなかったのでいつも学校が終わると長男は実家に居ました。
長男は私が降りる電車の改札口で待つのが習慣になりました。
そんな事もあり私の母が「忠犬ハチ公の様だ」と言った言葉が今も忘れずに心に刻まれています。
そんなある日…急に雨足が強くなってきたので母に電話。
「危ないので今日は駅に来ない様に言ってね」
「もう出ちゃったよ」
「え〜」
ハラハラしながら改札口に💨
居ました、長男。とりあえずここまで無事に来たので安心したのもつかの間。実家は駅から300メートル位の直線で上り坂です。そこが洪水状態‼️私の住む土地は、雪は閉口しますが幸い水害は殆ど無いのです。が…
途中まで行って「どうしよう…」
子供では危ない。私は長男をおんぶして歩く事にしました。水は酷いところで膝下位まで。雨はやんでいました。
実家に着いた時、下着まで濡れてしまい、恥ずかしながら母の下着を借りました。当時Lサイズだった母。
妊婦の私には妊婦さん用下着と同じ様にフィットして笑ってしまいました。遠い、遠い思い出です。
夢のこんな姿も、大切な大切な思い出になり、そして可愛い柴犬のあの子との触れ合った短い時間も、夢と私には刻まれている。
ワンちゃんと暮らして思う事があります。それは、あの2人を亡くしてから実感したことです。ワンちゃんと人間では流れる時間の速さが少し違う。先に旅立ってしまうのは分かっている。でも、そんな時間の流れの中で、一緒に過ごす1つ1つの出来事を、当たり前であり当たり前で無い、大切なものなんだって、そう感じています。
今、まだ菜の花が咲いています。
あの春の日に、ムクの背中に乗っかった黄色い花びら、まだ喉の奥の方がキュンとなります。
でも、悲しみだけでは無い、花とムクの思い出は消えることが無いんだって。落ち込む事も有るけれど、ワンコと私、時々長男(笑)の生活はいつまでも続いていきます。