JunchanObachanのブログ

じゅんちゃんおばちゃんの夢日記

NSP(New Sadistic Pink)を知っていますか❓

昨日、淡い雪が降って、ふっと思い出した曲が有ります。
NSPというグループの歌った(デビュー曲だと思います)さようならという曲です。
《やけに真っ白な雪がふわふわ、まっぱまだかの木を凍えさせ》
その曲を初めて聞いたのは、まだ子供の私です。
6歳年上の姉に頼んでレコード店に連れて行って貰いました。
でも…片田舎のレコード店には彼らのレコードは置いてありませんでした。少し大人になった時、ボーカルの天野滋さんの本を買いました。
天野さんの詩はとても叙情的で、昭和のほのぼのとした暖かさがあり、デビューまでの事を語ったその本は私の大切なものとなりました。
波乱万丈の20〜30代を送った私は、2年の間に3回も引越しをしたり、でもその中でも大切な物は無くしませんでした。哀しいかな💦天野滋さんのその本は、友達に貸してそのまんまのパターンです。今手元にあったらなぁ…仕方ないけど。
もう古本屋にも置いてないでしょう…
話が逸れました。
NSPはずっとファンで、川崎でのライブにも行きました。しかし、その後彼らの活動を追う事も無くなり、昨日、天野滋さんが2005年の7月に亡くなっていたと知りました。
青天の霹靂でした。
私とは世代は少し違いますが、歌は世代を超えると思います。
そうう意味では青春の歌でもありました。
最近、時間の流れを感じる事が多くなりました。輝いている頃はあまりにも早く通り過ぎます。
二十歳過ぎ、親友と旅行に行ったり好きな曲を聴いたり、そんな時、すごく冷静に「今が人生で一番楽しい頃だね」思っていました。
それは、何のしがらみも無くて、自分の事だけを考えて、自由になるお金で自分の為に楽しむ事ができる。悩みも勿論ありました。恋や仕事、その時の自分は、その時を精一杯生きていたのです。
こんなに自由で楽しいのは人生でピークなんだと思いながら。
なんとうら若き乙女がそこまで冷静だったとは。
確かに、その後人生の大イベント、結婚もありました。けれど家族を抱えると、手放しに楽しめない事も多くなる、そこまで分かっていたのでしょう。
そんな時代を共にしたNSPでもあります。
思い起こすと、とても切なくて、もう戻ることの出来ない自分が、今もあの曲の流れの中で輝いている…そんな風にも思えてきました。
戻れないからこそ、過去は輝き続けるのではないのでしょうか❓
後何年か後の自分が「あの頃は、輝かないまでも薄明かりは残っていた」と思い起こせるように、今の自分を大切に生きていこう、天野滋さんを思い起こしてそう思えました。