朝の6時過ぎです。
携帯の着信が有ったのですが、就寝前に服用したリリカカプセルが眠りを深くした様で気付きませんでした。それは、救急車で運ばれた父が、まさに心臓マッサージをしている最中でした。弟が連絡くれたのです。暫くして気付き、弟と話して、すぐに病院に向かいましたが、夜間の受付の人に父の名前を告げたら…霊安室に居ると言われました。
その声は、音声としては届いているのですが、理解するのに時間がかかりました。現実の事と思えなかったのです。
対面した父はまだ温かく、前に会った時と全く変わりなく。
父は介護施設に入所していた為に、最近は「家に一度帰りたい、お母ちゃんに(母)会いたい」が口癖でした。
ここの所、私は自分の病院通いに時間を取られ中々行けませんでした。
後悔ばかりが残ります。
何故、病院に行った後に母を連れて行くとか出来なかったのか❓
自分の体ばかり心配し、その間父は1人で待っていたのに…
敬老の日の少し後には、その時に買って持って行けなかったお菓子には《いつまでもお元気で》とメッセージが入っていました。
父はものすごく喜んでました。
「次はばぁばを連れてくるね」
約束、破っちゃった。
ゴメンねじいじ。
兄弟の中で私は、一番我が強よくて、小さい頃、叱られてもゴメンナサイが言えなくて部屋の隅っこにずっと後ろ向きに立っていて、終いにはキレた父に何処がに投げ飛ばされたらしいです。私は記憶が曖昧なのですが、姉がそう言ってました。助けに来たのはお婆ちゃんだったそうです。
そんな私の温かい思い出は、冬の寒い日、父はコートのポケットに私の手を入れてくれました。
時に厳しく、時に優しい、そんな父でした。私は父親の、悪い所も良い所も一番似ていたのかもしれません。
思い出は尽きません。
今日は、父の事を思って眠ります。